上海で歌舞伎


英執着獅子

先週友達から譲ってもらったチケットで人生初の歌舞伎を見てきました。
関係者用の席だったようで、かなり前方ど真ん中。
今回は2部構成で、前半の演目は「傾城反魂香」(けいせいはんごんこう)、後半は「英執着獅子」(はなぶさしゅうちゃくじし)。


「傾城反魂香」は近松門左衛門の作で歌舞伎では享保四年(1719年)が初演らしい。ほとんど予習なしに行ったことや、この物語の主人公が話が不自由な役柄だったのもあり、何を言っているのかよくわからず、必死で両サイドの中国語字幕を見ながら鑑賞(苦笑)。まぁわからないなりにも夫婦の情愛がテーマであることは演技から伝わってきました。
「英執着獅子」は華やかな歌舞伎舞踊で、前半はしっとりとした女心を表現する桜尽くし、後半はがらりと変わって、70歳を越える坂田藤十郎の獅子の舞。こちらは舞台のラストを飾るにふさわしく、迫力あるものでした。外国人にはこちらの方が断然受けが良かったのでは。
初めて見た歌舞伎でしたが、今回感じたのが三味線の音の美しさ。
私の母親は民謡歌手で、母親の稽古場で三味線の音を聞いて育ってきました。昔はこういう日本伝統芸能に全く興味がなく、母親の仕事関係者に会う度に後を継がないのかと聞かれて、絶対嫌だと言い張ってきたんですが(苦笑)、こうやって改めて聞いてみると3本の線が生み出す音色の美しさに感動。あぁ小さい頃もっとしっかり習っておくべきだったと後悔した夜でした。